和風ハンティングアクションゲームのワイルドハーツ(WILD HEARTS)が発売されました。
※販売はEA、開発がコーエーテクモ
2023年3月10日段階では、PC版の購入は様子見が良いかと思います。
3月10日のアップデートでは、グラフィックやfpsについては変わらずです。
※FHDでもfpsが戦闘中で50前後になったりと完全には解消されてないです。
PC版の動作状況
グラフィック設定を落とすと何とか軽い場所であれば50~60fps前後でプレイできます。
ただ、重いフィールドやカラクリを大量に使った場合はfpsが低下します。
軽くするための設定については、下記でまとめたので、ご参考にしてください。
また、後述の参考情報でRTX3070Tiの状況も記載しました。
参考情報
私のPC環境での戦闘時におけるfpsです。
プリセットの通常と最高設定からモーションブラーのみをオフにして確認。
※4Kはフルスク、FHDはウィンドウ表示としてます。
<自環境>
・i7-9700KF
・RTX3070Ti(8GB)
・メモリ32GB
・4kモニタ(144Hz)
<戦闘時のfps>
設定 | アップスケーリングあり | アップスケーリングなし | ||
---|---|---|---|---|
4K | FHD | 4K | FHD | |
最高設定 | 20~40fps | 45~60fps | 5~30fps | 30~55fps |
標準設定 | 30~45fps | 50~60fps | 10~30fps | 40~55fps |
参考動画(4K、モーションブラーあり):
ゲーム概要
実際にプレイしたところ、予想通りモンハンライズとゴットイーターを混ぜたイメージですね。
開発元のコーエーテクモはゴットイーターを開発していますし、過去に討鬼伝という和風ハンティングゲームもだしていました。
今回はそれらの開発経験を活かしたゲームになっていると思われます。
ストーリーは自然と融合した巨大な獣(アラガネ)を狩るというのが大筋となります。
フィールド探索やアラガネ討伐には、カラクリというフィールド上の素材を使って作成するギミックを駆使します。
ゲームのチェックすべきところ
ゲームで押さえておきたいポイントを紹介します。
キャラクリ
ハンティングアクションゲームとしては、キャラクリの自由度が高いです。
このジャンルにしては珍しく、身長や体格なども調整が可能です。
最初にキャラモデルのプリセットから選んでいき、後から顔や髪型などの細かいパーツを調整できます。
パーツを選んだあと、詳細設定がある部位については更に位置や大きさといった調整が可能です。
ただ、選んだパーツによっては調整ができない項目もあります。
※スキンヘッドの場合、髪の長さ調整が非活性になるなど
カラクリを開放していくとキャラクリをやり直せるカラクリを設置できるようになります。
カラクリの開放ツリーでは下の方になるので、ストーリーを進めて近いものが開放されたら、解除するのが良いかと思います。
カラクリ
フィールドにある素材を利用して、カラクリの制作ができます。
フィールド探索にも利用する足場の作成やタケコプターのような空を飛ぶ道具、上昇気流を発生させるものなどもあります。
基礎系のカラクリと連結カラクリがあり、基礎カラクリを複数個連結すると上位の連結からくりに派生させることができます。
例えば、足場のカラクリを複数組み合わせると防壁になる連結カラクリへ派生できます。
※使用するにはそのカラクリを開放しておく必要があります。
また、探索や拠点などに利用できるカラクリで龍脈カラクリというものがあります。
フィールドに点在する龍脈を開放して強化することで龍脈の属性値が得られます。
この属性値を利用して作成するカラクリを龍脈カラクリというカテゴリで呼んでいます。
龍脈カラクリはフィールドにファストトラベルが可能な拠点の設置(任意の場所に設定可能)や休憩場(マルチでプレイヤーを呼べる場所)などシステムに影響するようなカラクリの設定が可能です。
ただし、けっこうコストが重いのでストーリー進行や素材集めに応じて設置場所を変えるのもありです。
※設置したカラクリを破壊するとその分の龍脈ポイントは解放される。
フィールド探索でも足場がないと移動できない場所もあったりするので、この辺りは賛否が分かれそうです。
利用できるカラクリは、特定の敵と戦う際に条件を満たすと習得可能になる場合とカラクリのスキルツリーみたいなものを開放していく2パターンがあります。
また、龍脈カラクリについてはストーリーを進めると開放されます。
武器の個性
8種類ある武器の個性がそれぞれでているので、良いアクセントになっている印象です。
一通り触ってから自分に合った武器や良いなと思ったものを選ぶのが良さそうです。
事前に公開された内容や先行プレイの動画から武器の特徴をざっくり記載します。
近接武器
〇カラクリ刀
モンハンの太刀と似たような系統になります。
武器ゲージがあり、攻撃などでためて使用することで蛇腹剣モードへ移行できます。
このモードではゲージ消費し続けますが、威力と射程が伸びるので相手が転倒した際など隙が大きいときに使用するのが良いかと思います。
また、任意で解除ができるので、相手が動き始めたら解除するとゲージ消費もなくなります。
攻撃の出が早く、動作は軽めで手数よりな印象です。
ただ、動作が軽めな割には攻撃の膠着が少しあり、攻撃テンポがやや悪くなるなと思います。
〇野太刀
モンハンの大剣とほぼ同じ立ち位置の武器種です。
攻撃が遅い代わりに威力が高いタイプです。
溜め動作で武器ゲージが増加し、最大になると強力な一撃が放てます。
溜め中でも移動が可能で、移動中はわずかにゲージが増加します。
静止状態が1番溜まるので、相手から距離をとった状態で溜めて、近づいて攻撃するのもありです。
〇飛燕爪
ナイフと鉤爪をワイヤーでつなげた武器です。
空中での攻撃がメインで、討鬼伝の鎖鎌に近いです。
〇槌
モンハンのハンマーと同じような武器種です。
重めの攻撃とタメ攻撃などモンハンに似通ったところもあります。
先端を伸ばして攻撃もできます。
〇変形棍
5種類の形態に切り替えて戦う武器です。
棍と牙、矛、刀、手裏剣があります。
攻撃して変形をしていくとゲージがたまり、ゲージを消費して大技をだせます。
〇傘
攻撃の受け流しができる武器です。
攻撃をするとゲージが貯まり、攻撃力があがります。
ゲージ量に応じて消費技の威力が変化します。
遠距離武器
〇弓
2種類の構えを使い分けて戦う遠距離武器です。
1つ目は敵に矢が刺さった状態となる構えで、もう1つの構えで撃った矢と共振して追加ダメージがでます。
矢が複数刺さった状態だと共進ダメージもその分でるので、積極的に切り替えて戦いたいところです。
〇大筒
武器温度とエネルギーの2つのゲージがあり、両方を管理して戦う遠距離武器です。
攻撃するごとに武器の温度が上昇し、エネルギーは攻撃するごとに減少します。
温度が最大になるとオーバーヒートとなり、一定時間攻撃ができなくなります。
※溜まった熱を利用した手榴弾が投げれるので、ゲージ管理と攻撃の切り替えが重要になります。
射撃拠点を設置してエネルギー回復とエネルギーが溜まるとビーム攻撃が可能になります。
戦闘について
フィールドで獣が徘徊しているので、そのまま抜刀して戦闘に入れます。
戦闘のアクション自体は武器によって、感触は変わると思いますが、爽快さなどは十分あるかと思います。
倒した獣からは、「とどめを刺す」、「介錯」をすることで素材の剥ぎ取りができます。
また、モンハンの食事にあたるものもあります。
フィールドで食材を採取し、それをそのまま食べるか干したり、漬けることで体力や耐性などを一時的に上昇させることができます。
回復については、フィールド上にある回復用の水を採取することで使用できるようになります。
回復用の水は上限10回分までストックできます。
1回の採取で1~2回分取得できる上、フィールド上で複数採取ポイントがあるので、回復が尽きるのはマレだと思います。
※スキルなどで上限を増加させたりもできます。
マルチ要素
最大3人で自分のワールドかフレンドか野良の世界にも行けます。
敵の体力は人数によって体力が増えるようですが、どの程度の割合かは現時点では不明です。
《注意》
マルチでストーリーを進める場合、ホスト側のストーリーと同時に進めるかを設定できます。
ホスト側がイベントをスキップすると自分たちもスキップされるので、内容や流れがわからなくなる恐れがあるので、設定には注意してください。
また、マルチに参加した人のカラクリもそのままになるので、重くなる要因になったりもします。
まとめ
PC版は最適化がまだ不十分なので、PC環境でも満足にプレイできるようになったら検討するのが良いです。
現段階の所感:
ストーリーについては、町についた瞬間に何の説明もないまま、急に歌が始まり、月日が流れて町に馴染んだ感じの演出でプレイヤーは置いてけぼりになります。
狩りゲーにストーリーは求めてないにしても、これは手抜き感がすごいです。
この辺りのストーリー軽視とPC最適化不足が評価を下げる要因になりますが、他は概ね良い印象です。
システムが良いなという感じはあるものの、他がおざなりです。
1万円近くのフルプライスで人に勧められるかというと素直に進められるレベルではないという感じです。
目玉要素としてカラクリがありますが、これが良くも悪くも使用頻度で評価が分かれそうです。
例えばですが、モンハンワールドなどでイベントクエストの古龍種で特定ギミックをこなして倒す系やライズの百竜などはプレイヤーからの評価は悪いものが目立ちます。
⇒使わなくても大型の獣は倒せますが、使うとタイム短縮などができるといった塩梅です。
ただ、敵はカラクリ前提の理不尽な動きとかが多かったりするので、好みは分かれそうです。
新要素が煩わしく感じるとか苦手意識を持たれると厳しいかもです。
イメージ的にはフィールド上にある素材を使って戦闘を有利にする補助的なアイテムのような立ち位置で、モンハンの環境生物のような上手く利用すると倒しやすくなる感じです。
おすすめの度合いとしては、一旦は様子見してから大型の獣を狩る動画を見て判断するのが良さそうです。
多分、カラクリを受け入れられるかが争点になりそうです。